むちうちは、正式な傷病名ではなく「頸椎捻挫」「頸部挫傷」「外傷性頸部症候群」などと呼ばれます。
多くの方は次のような傷病名に診断され、様々な症状がでてきます。
むちうちとは交通事故などにより首や背中に衝撃が加わることにより、首が前後に鞭の様にしなる事が原因で生じる、首や肩、背中に痛みがある症状の事をいいます。
衝撃を受けた大きさ、状況によって症状の出方が大きく変わるのもむちうち(むち打ち、ムチ打ち、ムチウチ、鞭打ち)の特徴です。
むちうちの大きな特徴として、交通事故直後はなんでもないようでもあとから様々な不調が出てくる場合が多いという事です。
実はむちうちは医学でも証明されにくく、交通事故などにあったその日は、ほとんど症状は現れず、翌日あたりから首筋、背中、肩のこりや痛み、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振などの症状が出現することが多いようです。
事故症状が現れるのが遅い人で数日から2週間くらい間が空いてから痛みが出現することもあるらしいです。
とにかく交通事故に遭った場合は、今の症状が何もないと感じたり、軽い違和感、軽い痛みでもよいですから必ず医療機関を受診して下さい。
後から首筋、背中、肩のこりや痛み、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振や脱力感といった症状が出現する事も多く後遺障害があらわれると、一生苦しまなければならないこともあります。
また事故から2週間以上経過してからの痛みについては事故との因果関係が問われる事もあり、後の損害賠償請求にも影響してくる場合があります。
示談が成立した後では補償を受けられませんますので、少しでも早く医療機関を受診して下さい。
交通事故の後に首のレントゲン写真を撮りますが、これは骨折などがないかを確認するためです。
実はむちうちの症状はレントゲン写真では異常は認められないことがあります。
また、MRIを撮っても異常所見は認められないことがあります。
この理由は、靭帯や筋肉などの損傷は、外見やレントゲンなどのX線診断では変化があまり見られず判断しにくいほか、頚椎椎間板ヘルニアの突出する量が少ないために、画像に捉えられないことが考えられます。
レントゲン写真やMRI検査に異常所見が現れないことが、むち打ち症の診断を難しくしており、そこにむち打ちの特殊性があります。
実際にむち打ちを患っている被害者自身にとっては、慢性的な痛み、しびれ、頭痛、めまいや吐き気、だるさ、頭痛、といった症状に悩まされ続け、中にはうつ病を併発する方もいます。
そのような状況であるにもかかわらず、保険会社の担当者から不誠実な対応を受けたり、主治医から「痛みは気のせいである」 かのように扱われ、心療内科を紹介されるといった不当な扱いを受けたりすれば、いっそう苦しみは大きくなります。
整形外科での薬の処方やレントゲン検査などはすばらしい治療方法だとは思いますが検査しても「骨に異常なし」と言われ、シップと飲み薬だけ処方されたり、結果に応じて止血をしたり、手術をしたりします。
つまり、異常(損傷)を発見し、元に戻す事が役割となる西洋医学に基づいた治療を行のが一般的です。
整骨院・接骨院とは国家資格である【柔道整復師】を有する施術所になります。
柔道整復師とは、骨折、脱臼、捻挫、打撲を東洋医学に基づいて治療を認められた専門職です。
整骨院・接骨院では異常(損傷)に対して固定をしたり、手技によって血流を良くして体が治りやすいようにしてあげることが役割になります。
保険会社の担当者様によっては整形外科しか認めないようなことを言うケースもあるようですが、そのようなことはありません。
どこで施術を受けるかは保険会社が決めることではなく、あなた自身が決めることです。
「交通事故治療窓口」では両方に通院することをおススメします。
薬などには痛みをすぐに和らげる、整骨院・接骨院の治療には、徐々に根本から治療していくと言うそれぞれのメリットがあります。
整骨院・接骨院では、症状改善に向け、時間をかけて施術を行っていく事が多いです。
「時間がかかるのは嫌だ」等と思われる方も居るでしょう。
しかし、患者さん一人一人に対して長い時間をかける方が、治療法や身体の状態、生活するうえで気を付ける点、予防法等、ご自身が納得出来るまで細かく説明を受けることが出来るというメリットがあります。
整骨院・接骨院では、東洋医学に基づいて施術を行っていきます。
最大の特徴は、その人の生活習慣や体質を総合的に捉え、一人一人にあった施術を提案・提供することにあります。
つまり、患者さんに対してできる限り完全オーダーメイド施術となります。
お仕事をしている方なら、残業や休日出勤など時間の都合が限られる場合があります。
また育児や家事に追われる方も中にはいらっしゃいます。
多くの整骨院・接骨院が営業時間が長いので、お仕事をなさっている方は、終業後を利用して通院が可能かと思います。
また土曜や日曜に営業している整骨院・接骨院も多いので、お仕事がお休みの日に利用することもできます。
慰謝料とは交通事故によって被った精神的な苦痛に対する賠償のことになります。
怪我の重度によって精神面の苦痛を計り算出されています。
怪我の治療にかかった通院期間・実治療日数を基に、通院日数で変わる自賠責保険の慰謝料計算方法が定められています。
痛みがあるのに我慢をして通院していない場合には、慰謝料が少なくなってしまうことになりかねません。
治療を十分に受けることで怪我が回復し、さらに適正な慰謝料も受け取ることができるように定められているわけです。
慰謝料の対象になる日数は、「通院期間」と「実治療日数」によって決定されます。
1. 治療期間 治療開始日から治療終了日までの日数。
2. 実治療日数 実際に治療を行った日数 「実治療日数」×2
と「治療期間」で少ない方の数字に4,200円をかければ慰謝料が算定されます。
(上記、「実治療日数」×2とありますが、実治療日数の2倍の慰謝料が算定されるのは、整形外科に通院した場合と整骨院に通院した場合のみです。 鍼灸院やマッサージ院では、実治療日数のみしか算定されません。)